不用品買取業者から誰の手に渡るのだろう

単身赴任先の京都では、冬は寒さが厳しく、車はタイヤチェーンを巻かなくてはならない程、雪が沢山降っていました。
視界が遮られる程の風雪の中を歩く通勤は、単身の身にはことごとく身に染みました。
しかしその経験は、軟弱だった私の身も心も鍛える絶好の機会で、単身から帰った頃には飛躍的な出世を遂げました。
そんな単身が終わる頃には、感慨無量でした。
引越しの準備の際には、思い出深い一つ一つの品を丹念に包み、それまでを振り返りました。
そんな中で、この単身赴任の期間に一度だけ、弱音を吐いて散在して購入した物が出て来ました。
それは見分不相応な物で、その後改心した時に、押入れの奥に直していました。
すっかりその事を忘れていましたが、思い出し、当時の事を恥じました。
よくよく考えた末に、引越し先にはそれは持って行かない事にしました。
新たなスタートは、本来のありのままの姿でと、それは他の必要として下さる方にお譲りしようと思いました。
引越しの時間が迫っている中、以前ポストに投函されていたチラシの、不用品買取業者さんにお譲りしたいと思いました。
そのチラシに書かれていた連絡先に問い合わせてみますと、すぐに来て下さるとの事で、その後それをお譲りしました。
今はどのような方にそれが行き渡っているのだろうと、時々思い出します。